後発業者の戦略

NTTスマートトレードは、2007年に新規参入したFX業者です。後発の中でもけっこう遅い時期に参入しているので、さぞかし業界を震撼させるような劇的サービスをしかけているのかと思いきや、さにあらず、最初から横綱相撲をとるようなオーソドックスな方法で参入してきたようです。

特にNTTグループという知名度と安心感が最大の売りで、上質な固定客の囲い込みを目指していた感があります。その思惑とイメージは定着したものの、事業として成り立つほどの顧客獲得には至らず、幅広い個人投資家の集客のために、少しずつサービスを向上させてきた経緯があります。

最低取引通貨単位は1000通貨

その目玉は、2008年11月17日より開始された最低取引通貨単位1000通貨取り引サービスで、これによりFX初心者の取り込みを目指したようです。1000通貨取り引可能業者は、今でも探さないとなかなか見つからないくらい希少価値があり、NTTスマートトレードの安心感との相乗効果により、顧客数の増加に寄与したと思われます。

しかし、取り込んだ初心者が成長して高額取り引へとステップアップしてくれないと、業績向上には結びつかないというジレンマがあります。本当は、投資家の育成が最も重要なポイントになるわけですが、これが短期間で飛躍的な数の投資家を育てるという難題として業者成長の障害になっていると思われます。単純なサービス向上だけではどうにもならない現実があるように思われます。

高止まりスプレッドの問題

もともとスプレッドは高止まり、ドル/円:2銭、ユーロ/円:5銭、ポンド/円:8銭という飛び抜けて高いスプレッドで、しかもこれは最低スプレッドで、実勢スプレッドは固定ではなくもっと高いと言っています。このような不安定なスプレッドでは、とても安心してトレードできません。

これでは、1000通貨取り引のメリットもなく、初心者のFX練習場としての価値しかないような気がします。最終的には会社の業績が悪くなり、仮に破綻を目前にした時でも、親会社のNTTが出てきて、顧客に迷惑はかけないだろうという安心感だけが先行する業者ということでしょうか。もしくは、法人向け口座を設けてあるので、大口顧客をその安心感で惹きつけ、事業が成り立っているということかもしれません。

他方、その他のサービスは、他の業者と見劣りしません。振り込み手数料無料のクイック入金は、ゆうちょを含めた8行で可能ですし、取り引手数料は0、外貨の両替や外貨預金の証拠金振り替えもできるようなので、上級者や法人の利用が便利なサービスもあります。いすれにしても実質手数料であるスプレッドをなんとかしないと大きな飛躍は難しいのではないかと思われます。

>>ランキング業者のスペック比較表はこちらから

_